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太宰治
太宰 治(だざい おさむ、本名:津島 修治〈つしま しゅうじ〉、1909年〈明治42年〉6月19日 - 1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。主な作品に『走れメロス』『津軽』『人間失格』がある。没落した華族の女を主人公にした『斜陽』はベストセラーとなる。
戦後はその作風から、坂口安吾、織田作之助、石川淳、檀一雄らとともに新戯作派、無頼派と称された。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』太宰治
注文の多い料理店
『注文の多い料理店』(ちゅうもんのおおいりょうりてん)は、宮沢賢治の児童文学の短編集および、表題作の童話。短編集としては賢治の生前に出版された唯一のものである。また、表題作の童話は、『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』などとともに著者の代表作として知られ、小学校の国語の教材として教科書にも掲載されている。童話としての『注文の多い料理店』は、狩猟のために山奥を訪れた2人の青年紳士が、客に様々な注文を求める不思議な西洋料理店を見つけ最終的に山の化け物に襲われる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』注文の多い料理店
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「この香水(こうすい)はへんに酢(す)くさい。どうしたんだろう。」 「まちがえたんだ。下女が風邪(かぜ)でも引いてまちがえて入れたんだ。」 二人(ふたり)は扉(とびら)をあけて中にはいりました。 扉(とびら)の裏側(うらがわ)には、大きな字で斯(こ)う書いてありました。 「いろいろ注文(ちゅうもん)が多くてうるさかったでしょう。お気(き)の毒(どく)でした。 もうこれだけです。どうかからだ中に、壺(つぼ)の中の塩(しお)をたくさん よくもみ込(こ)んでください。」
なるほど立派(りっぱ)な青い瀬戸(せと)の塩壺(しおつぼ)は置(お)いてありましたが、こんどというこんどは二人(ふたり)ともぎょっとしてお互(たがい)にクリームをたくさん塗(ぬ)った顔を見合せました。 「どうもおかしいぜ。」「ぼくもおかしいとおもう。」 「沢山(たくさん)の注文(ちゅうもん)というのは、向(むこ)うがこっちへ注文(ちゅうもん)してるんだよ。」
「だからさ、西洋料理(せいようりょうり)店というのは、ぼくの考えるところでは、西洋料理(せいようりょうり)を、来(き)た人にたべさせるのではなくて、来(き)た人を西洋料理(せいようりょうり)にして、食べてやる家(うち)とこういうことなんだ。これは、その、つ、つ、つ、つまり、ぼ、ぼ、ぼくらが……。」がたがたがたがた、ふるえだしてもうものが言えませんでした。「その、ぼ、ぼくらが、……うわあ。」がたがたがたがたふるえだして、もうものが言えませんでした。
「遁(に)げ……。」がたがたしながら一人(ひとり)の紳士(しんし)はうしろの戸を押(お)そうとしましたが、どうです、戸はもう一分(いちぶ)も動(うご)きませんでした。 奥(おく)の方にはまだ一枚(いちまい)扉(とびら)があって、大きなかぎ穴(あな)が二つつき、銀(ぎん)いろのホークとナイフの形が切りだしてあって、 「いや、わざわざご苦労(くろう)です。大へん結構(けっこう)にできました。さあさあおなかにおはいりください。」
おまけにかぎ穴(あな)からはきょろきょろ二つの青い眼玉(めだま)がこっちをのぞいています。 「うわあ。」がたがたがたがた。「うわあ。」がたがたがたがた。 ふたりは泣(な)き出(だ)しました。すると戸の中では、こそこそこんなことを云(い)っています。 「だめだよ。もう気がついたよ。塩(しお)をもみこまないようだよ。」
「あたりまえさ。親分の書きようがまずいんだ。あすこへ、いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう、お気の毒でしたなんて、間抜(まぬ)けたことを書いたもんだ。」 「どっちでもいいよ。どうせぼくらには、骨も分けて呉(く)れやしないんだ。」 「それはそうだ。けれどももしここへあいつらがはいって来なかったら、それはぼくらの責任だぜ。」
「呼ぼうか、呼ぼう。おい、お客さん方、早くいらっしゃい。いらっしゃい。いらっしゃい。お皿(さら)も洗ってありますし、菜っ葉(なっぱ)ももうよく塩でもんで置きました。あとはあなたがたと、菜っ葉(なっぱ)をうまくとりあわせて、まっ白なお皿にのせるだけです。はやくいらっしゃい。」 「へい、いらっしゃい、いらっしゃい。それともサラドはお嫌(きら)いですか。
そんならこれから火を起してフライにしてあげましょうか。とにかくはやくいらっしゃい。」 二人はあんまり心を痛めたために、顔がまるでくしゃくしゃの紙屑(かみくず)のようになり、お互にその顔を見合せ、ぶるぶるふるえ、声もなく泣きました。 中ではふっふっとわらってまた叫(さけ)んでいます。「いらっしゃい、いらっしゃい。
そんなに泣(な)いては折角(せっかく)のクリームが流(なが)れるじゃありませんか。へい、ただいま。じきもってまいります。さあ、早くいらっしゃい。」 「早くいらっしゃい。親方がもうナフキンをかけて、ナイフをもって、舌(した)なめずりして、お客(きゃく)さま方を待(ま)っていられます。」 二人(ふたり)は泣(な)いて泣(な)いて泣(な)いて泣(な)いて泣(な)きました。
そのときうしろからいきなり、 「わん、わん、ぐゎあ。」という声がして、あの白熊(しろくま)のような犬が二|疋(ひき)、扉(と)をつきやぶって室(へや)の中に飛(と)び込(こ)んできました。鍵穴(かぎあな)の眼(め)玉はたちまちなくなり、犬どもはううとうなってしばらく室の中をくるくる廻(まわ)っていましたが、また一声 「わん。」と高く吠(ほ)えて、いきなり次(つぎ)の扉(とびら)に飛(と)びつきました。
戸はがたりとひらき、犬どもは吸(す)い込(こ)まれるように飛(と)んで行きました。 その扉(とびら)の向(むこ)うのまっくらやみのなかで、「にゃあお、くゎあ、ごろごろ。」という声がして、それからがさがさ鳴りました。 室(へや)はけむりのように消(き)え、二人(ふたり)は寒(さむ)さにぶるぶるふるえて、草の中に立っていました。
見ると、上着(うわぎ)や靴(くつ)や財布(さいふ)やネクタイピンは、あっちの枝(えだ)にぶらさがったり、こっちの根(ね)もとにちらばったりしています。風がどうと吹(ふ)いてきて、草はざわざわ、木(こ)の葉(は)はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。 犬がふうとうなって戻(もど)ってきました。 そしてうしろからは、「旦那(だんな)あ、旦那(だんな)あ、」と叫(さけ)ぶものがあります。
二人(ふたり)は俄(にわ)かに元気がついて 「おおい、おおい、ここだぞ、早く来い。」と叫(さけ)びました。 簔帽子(みのぼうし)をかぶった専門(せんもん)の猟師(りょうし)が、草をざわざわ分けてやってきました。 そこで二人(ふたり)はやっと安心(あんしん)しました。 そして猟師(りょうし)のもってきた団子(だんご)をたべ、途中(とちゅう)で十円だけ山鳥を買って東京に帰りました。
しかし、さっき一ぺん紙くずのようになった二人(ふたり)の顔だけは、東京に帰っても、お湯(ゆ)にはいっても、もうもとのとおりになおりませんでした。
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